神戸市域における通学路緊急合同点検の取り組み状況について、先日、建設局から報告をうけた。神戸市教育委員会は、全市立小学校166校と特別支援学校小学部6校のすべての通学路を点検して改善に努力した結果である。それによると…
1. 緊急合同点検の実施状況
- 緊急合同点検実施学校数 136校
- 緊急合同点検実施箇所数 471箇所
- 要対策箇所数 361箇所
* 全市小学校及び特別支援学校小学部に対し、点検が必要とされる危険箇所について調査した結果、136校(小学校のみ)が471箇所の点検箇所を回答した。
学校、道路管理者、警察が当該点検箇所に対して合同点検を実施した結果、361箇所について対策の必要性が認められた。
と、多くの要対策箇所が浮かび上がった。そこで、これをもとに各関係する役所等が対策に乗り出した結果、下図のようになった。
2. 要対策箇所に対する取り組み状況(平成25年3月末現在)
| 箇所数 | うち対策済み |
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要対策箇所(全体数)*1 | 361箇所 | 204箇所*2 |
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| 教育委員会・学校による対策箇所 | 237箇所 | 237箇所 |
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| 道路管理者(神戸市)による対策箇所 | 135箇所 | 115箇所 |
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| 道路管理者(国)による対策箇所 | 8箇所 | 6箇所 |
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| 警察による対策箇所 | 82箇所 | 47箇所 |
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*1. 1箇所につき複数の機関が対策を実施する場合があるため、各実施機関による対策箇所数の合計は要対策箇所数(全体数)とは一致しない。
*2. 「対策済み(全体数)」とは、全実施機関による全対策が完了した箇所である。
主な対策例として、- 教育委員会が実施する対策
通学路の変更やボランティア等による見守り活動等 - 道路管理者が実施する対策
歩道や路肩の設置・拡幅、防護柵の設置、ドライバーへの注意喚起表示等 - 警察が実施する対策
信号機や横断歩道の設置、取り締まり等
がある。
この表を見ると、良くやっている、と思わざるを得ない。平成24年4月に京都亀岡市で発生した事故を受け、国は、6月に全国に通学路の点検を指示した。神戸市は、それを受けて、7月中旬から1カ月で全点検をし、国を含む関係省庁と改善を図ったのだが、ここまで来るのに、わずか7〜8日間なのだ。
しかし、それでもまだ残っている箇所がかなりある。東灘区には、3箇所。本山第三小学校区の、稲荷神社の南の道。本山第二小学校の、住吉川東側のヘルマンハイツに登る道。そして、住吉小学校校区のJR住吉駅北側の東西道の問題だ。3箇所いずれも警察関係のことでもあり、役所も地域で協議し、善処してほしい。
多くの、たゆまぬ努力 ─ 中でも、ボランティア等による見守り活動が、どれ程、子供達の命を守っていることか。その姿に、手を合わせている。
Yasui が 09:44:00に分類 神戸の環境について で書きました。