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2011年 02月 01日 火曜日

事務所の関係者から「区内で火事です」との一報が入ったのは、14時30分頃。事もあろうに… お世話になっている「Nさんの近所です」というので、お客様には事情をお話しして、一時中断。お待ちいただいて、現場に急行した。

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まだ大量の煙が上がり、多くの消防車が出動していた。ごった返している現場をくぐり抜けると、ご立派、自ら出動しておられた東灘消防署長に出会った。

混乱する現場で探し回り、やっとのことでNさんにお会いし、無事が確認できて、一安心。火事を出されたのは、なんと隣家の方だった。一気にまくしたてるように
「安井さん、これが恐かったのです。お隣の方、一人暮らしの大人しい人で、電気もガスも止められて、灯油での暮らし。よく灯油をこぼして、私の家まで臭いがして困ってました。この事を恐れて、東灘警察へ2回もお話したのです」
と訴えられ、さらに
「あまりに気の毒な上に恐いので、関西電力にお話しして、『私が電気代を支払いしますので、電力を入れてあげて下さい』と訴え、関西電力も、その方向で検討を始めたところだった」
とお話し下さった。本当に優しいNさんの事、そうされるだろうと私も思っていた。

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東灘区福祉が今日やっと動き始め、「良かったね」と話していたところだったそうだ。家族でも、隣からの異臭がするので困った事が多かったのですが、つまり、今日のこの事が恐かったのですと、重ねて訴えられた。申し訳ない。きっとNさんは、お隣さんの事を言いふらす事になってはならないと思い、悩んでおられたのだろう。私に言って下されば良かったのに … きっと、遠慮されたに相違ない。本当に申し訳ない。

その隣家の方は、やけどで病院に搬送されたと聞いた。命だけでも助かるなら、Nさんのご好意が生きるというものだが