▲多くの市民が歓迎
入港は、3年前、私を含めた議員でが神戸市の幹部の方々を説得し、ご理解いただいて実現した。広島の呉の幹部候補生を育てる「海軍兵学校」を卒業して、世界を回る遠洋艦隊の初めての寄港先も、この神戸港だったのにも関わらず、それまで神戸市はなんと、「平和港である」という理由で入港させていなかったのだ。
きっと、震災で市民の生命と財産を守った海上自衛隊の活躍や、地道な自衛隊の市民への啓蒙活動が、今回の寄港につながったのではないかと思う。喜んで歓迎式に出席し、その後に行われた阪神基地隊の3艦も訪ねた私は、そこで、練習艦しまゆきの上田艦長から、有名な海軍カレーを頂いた。美味しかった。
艦長は懇談で「今回の隊は優秀です。これらの幹部候補生が、神戸でこれだけの歓迎を受けた事は忘れないでしょう。海の男は神戸が好きなんですよ」と仰った。
練習艦といえば思い出されるのが、2000年にクイーン・エリザベス2号に接触された「かしま」。当時の艦長はクィーン・エリザベス2号乗組員の謝罪に、「女王陛下にキスされて光栄に思っております」と返事をして国際的に報道され、未だに語り草となっているそうだ。こうした国際的センスある自衛官が国際都市神戸が好きというのも、頷ける話ではないか。
陰ながら海上自衛隊に微力を捧げた甲斐があったと、感慨深い一日だった。