市政報告 東灘区版 平成28年12月号

市長と議会の関係について

【質問 : 安井議員】

市長は就任以来3年目で、市民受けも良いが、議会に対しては宮崎市長以来の関係とは違和感がある。市長と議会の適当な緊張関係や距離についてどう考えているのか。

【答弁 : 久元市長】

議会と市長の関係は神戸の歴史と伝統を十分踏まえる必要がある。私は神戸に戻って日が浅いので、過去の歴史について勉強し、宮崎市長、矢田市長の著書や市会議員の著書等を読んでいる。新たな政策を打ち出す際、打ち出し方が唐突で違和感があるなら私のこれまでのやり方に十分でない点があったと思い、ご指摘を十分に踏まえながらよく事前に相談をさせていただく。

神戸空港のコンセッションについて

【質問 : 安井議員】

宮崎市長時代に神戸沖国際空港を失ったが、宮崎市長の「あの時以来、神戸空港を思わない日はなかったとの訴えに、神戸議会は大きな犠牲を出しながら、神戸空港は大きな犠牲を出しながら、神戸空港を建設した。久元市長は今、大変な勇気で経営権を売却しようとしている。この件で、神戸空港はお荷物になったので売却するのではと思われたり、またそれを主張する会派もある。しかし市長の今回の政策は関西全体に貢献できる神戸空港とするための政策であることを、神戸市民及び関係する近隣都市に理解してもらう必要があるのではないか。

【答弁 : 久元市長】

神戸空港のコンセッションは関西3空港の一体運営であり、神戸経済、更には関西経済の活性化に貢献することである。今後とも丁寧に市民のみなさまに、このコンセッションの必要性をご指摘を踏まえながら分かりやすく説明して行きたい。

東部市場周辺の整備について

【質問 : 安井議員】

東灘区は歴史的なロシア村や御影公会堂があり、柔道等スポーツ界に多大な尽力をされた嘉納治五郎の生誕の地でもあるということ等、活用するべき事項の多い魅力ある地域である。現在進めている東部市場の市場機能の向上にあわせ、神戸市の東の玄関として、東部市場を中心とする周辺の適当な開発を検討すべきと考えるが、見解を伺いたい。

【答弁 : 岡口副市長】

平成28年7月から「事業化可能性調査」として、まず全国展開しているデベロッパー等にヒアリングを行っているところである。東部市場の北側に位置する第1冷蔵庫棟及び周辺の街区は海に面し、六甲山の眺望もある好立地であることから、調査の検討範囲としている。議員ご指摘のように、東部市場及びその周辺地域は、神戸の東の玄関口に位置し、国道43号線や、阪神高速道路(神戸線及び湾岸線インターチェンジ)に近接し、広域からの交通アクセスに優れた立地条件にある。また、神戸市東部地域や芦屋・西宮等阪神間にわたる多くの購買層が期待されるなどの立地環境にあり、東部市場との連携による、市民や観光客などに恵まれた賑わいづくりの可能性について調査している。