今日の問題 安井のブログ 彦録゛

ホームページへ戻る 安井宛メール送信
お知らせ プロフィール
安井俊彦後援会 リンク ホームページへ戻る
やまびこ会

2001年5月3日代表質問

市長の覚悟
人材誘致について
外国人学校支援について
移民記念館について
児童虐待防止条例の制定について
ポートアイランド西側バース再開発について


私は自民党新政会を代表して、数点についてお伺いを致します。

市長は平成13年度予算方針の中で極めて深刻な財政状況の中で、五つの柱を基調にして市民福祉に、そして神戸経済の新生に努力されています。しかしながら、ある雑誌は「漂流する神戸」と称し、また別のP.H.P研究所のTHE21では、震災の結果、財政力とくに公債費負担比率の増大により、神戸市は2010年の人口は41万人も減少するとしているのであります。まさに神戸市を見る目は「衰退する都市」と位置付けされようとしているような感があります。

確かにピーク時5,600億円もあった基金も取り崩し可能な部分は12年度で底をつき、預金もなく起債制限比率も限度といわれる20%を超えて22.8%に達する等、数字上で見る限り認めざるえない事もあります。

しかし、本当に衰退する都市なのか、大手前大学学長の米山 俊直氏は神戸開港時に戻って考える時であるとして神戸の未来の姿は、やはり港にあるとされています。

又、日本銀行神戸支店長のリポートも港湾を神戸経済の重要な戦略産業と位置付け、コンテナ量が世界の9位から18位に落ち込んだと指摘して、いずれも神戸港の復建を提案しています。大切な事であろうと思います。

しかし、私の議員生活の中で、前宮崎 辰雄市長は港湾に頼る神戸経済の危険性を指摘して港湾の補強と神戸市を多種機能型都市とする為に腐心されました。笹山市長もその路線を継続されました。そして震災があったとしてもその視点は変わらず、空港を備えた医療産業都市構想を始め「人が活きる価値創造都市」を目標にして、重工長大産業と港湾都市神戸から脱皮して新しい産業へ変貌することができるか重要な時期であり、かなりの陣痛をともなっています。

しかし今こそその為になにをすべきか又、しっかりとした見通しと覚悟がいる訳でありますが、その覚悟についてお聞きいたします。


さて、世界の港湾都市を見ました時、同じような道をたどっています。例えばボストン市は1960年衰退する都市として30%の人口減となりましたが、1970年代から大学郡の集積により、I.T並びに金融都市として変貌し、今やアメリカをリードする都市となっています。同じくシアトルであります。この都市も港湾と漁業の都市でありました。先般シアトルで勉強させていただいた時、市長に対し「なぜビルゲイツがシアトルですか」と尋ねたことがあります。

その時シアトルの市長は「シアトルには綺麗な水、空気そしてなによりも美しい自然があるからです」と答えられました。美しい環境と自然が企業を誘致する事ができる未来の都市造りであります。その点市長の第一期において、六甲山系のほとんどが市街化区域であったのをなんと逆線引きをして調整区域に色塗りされたのであります。又、国に働きかけグリーンベルトとする等、素晴らしい政策であります。この素晴らしい山、海の環境と港湾として積み上げた港湾資源を活用しながら大学、研究所、バイオ、情報を集める為の人材を誘致する都市、そして人材を育てる都市と変革する事が大切であると思うのでありますが21世紀の新生神戸の町づくりに掛かる市長の意気込みをお聞きいたします。

加えてこれを実現する為には環境、バイオ、情報の専門知識を持つ人材を神戸市に誘致したり、許認可権を持つ中央庁舎の専門的人材を誘致すると共に彼らとの交流により神戸市職員のレベルアップや意識改革が必要と思いますがいかがでしょうか。


質問の様子を伝える3/6付神戸新聞紙面次に医療と人材育成を産業とする都市に必要な事は、外国人が住みやすい神戸にする事が大切であります。かって神戸は日本の玄関口として外国のあらゆる情報と物が神戸から発せられてきました。しかし今や領事館は韓国、パナマ共和国を除いてすべて大阪に移転し、神戸の国際性が失われつつあると指摘を受けてきました。

しかし本当にそうなのか、私は多くの外国人と会って調べた結果、領事館が移転したのは神戸に魅力が無くなったのではなく又、国際課の怠慢でもなく、実に神戸と大阪の経済力の差が情報量にして遅れを取った事又、関西空港による利便性が高まったためであり、さらに各国のリストラの方針による結果であります。

外国人クラブのムァー会長はいまもって外国人の最も住みやすい所は神戸であり、皆な神戸に住みたがっている。その理由は

  1. 市民性がいい事。

  2. 学校がいい事。

  3. 中央市民病院、六甲アイランド病院等が素晴らしい事。

を挙げておられます。そして調査をしたところ欧米諸国ではアメリカ人、カナダ人オーストラリア人、フランス人が増え、英国は大幅に減でありますがドイツ、イタリヤはわずかな減であり、欧米諸国はトータルとしては増加しているのであります。

さらにアジア系ではインド、中国、ベトナムが、さらに南米ではブラジルが急増しているのであります。つまり領事館も国際都市として重要ですが、もっと大切な事は外国人が住みやすい町が国際都市なのです。かって大震災で実証した神戸市民の外国人に対する人種間のあつれきも、暴動もなくむしろ協調的であった事は賞賛されるべき市民性であります。この外国人が増えている事は注目すべき点であります。IT技術や情報化によってそのノウハウや知識やチャンスを神戸にもたらすであろう外国人を生かし、神戸の一つの力として使うべきであります。いかがでしょうかお伺いいたします。

さらに外国人をより多く集めるためには、各国の学校支援をはじめカナデァン、マリスト等の多国籍学校への支援が大切ですがお伺いいたします。


次に市長は今回の予算案の中に移民記念館を造ろうとされています。この事は大いに進めて頂きたいのであります。かって神戸から夢を抱いて旅立った多くの人々は辛酸をなめて倒れた人々、又大成功した人々いずれにせよその祖先の思いは、神戸がルーツであり神戸に思いを寄せているのであります。国策としての移住政策でありましたから、国がその記念館を建設する事は勿論であります。私はかってベトナムやタイに行って、日本人墓地が水没し荒れ果てている姿を見てその保護を求めた事があります。今度の移民会館で世界中で活躍する日系人の情報が集まるセンターとすると共に、日系人の日本への要望や新しい情報を伝える窓口として活動する事が国際都市の役割であろうと思います。そこで市は国とどのように交渉され、どのような構想を持っているかお聞かせ下さい。さらにあの辺り周辺をそれらしい地区とする必要があります。

幸い、あの辺りに神戸のルーツというべきトアーホテルが、かってありました。トアーロードの名前の起源ともなった外国人クラブがあります。

又、磯上グランドには日本最古として日本サッカーの発祥地でもあり、外国人スポーツ同好会のレガッタがあります。これらとの連携をしながら新しい外国人町の創造が必要かと思います。いかがでしょうかお伺いいたします。

又、出来あがった移民記念館はいわゆる写真や古い物を飾るだけでなく、世界中の日系人それぞれのルーツのデータベースを置いて、日系人に対するサービスする等、記念館というより日系人の情報センターの役割をになうべきであり、日本人が必要な情報を日系人の人脈につなぐ等のサービスをして記念館より未来館とするのはいかがと思うのですが、いかがでしょうかお伺いいたします。


次に子供を守り育てる町とするためについて、お伺いをいたします。昨今のニュースで子供の虐待事件は後を立たず、ニュースになるのは氷山の一角とも言われています。国も平成12年5月24日児童虐待防止法案を作り、かなりの予算を持って強力に指導しようとしています。

しかしながらそれでは不十分であり、神戸市がより安全で子供を大切にするイメージアップにつながる事でもあります。また本年12月には全国の児童虐待防止に関するシンポジュウムが神戸で行われると聞いております。

この際国の児童虐待防止をより進めると共に、神戸市民の願いを込めた児童虐待防止条例を制定するべきであろうと思うのですが、いかがでしょうか、お伺いいたします。


最後でありますが、神戸に優秀な人材と企業を集める為、具体的な港湾の利用方法の一つとして、ポートアイランド西側コンテナバースの再開発について提案をいたしたいと思います。この地域はまさに港湾都市神戸のシンボルであります。ここに先に述べさせて頂いたようにバイオ、情報、環境の三つ町づくりをされたいのであります。その為にウォターフロントを整備し、さらに大容量用の光ファイバーを付設したオフィスビル、そして外国人向け住宅を整備すれば世界中からこの分野の優秀な人材を誘致する事ができると思います。

例えば第二のシアトルのビルゲイツが生まれるかも知れません。国の規制が厳しいのは承知していますが、是非とも神戸新生産業のシンボルとして実現させて欲しいのですがいかがでしょうか。

─市長応答は会議終了・議事録公開まで公表できません。ご了承ください─

ページトップへ


市議会議員 安井俊彦事務所
兵庫県神戸市東灘区御影本町2-15-27 みだ六マンション1F 〒658-0048
電子メール yasui@yasui.net
電話 078-842-3020 ファクス 078-841-3090

サイトについてのご質問などは webmaster@yasui.net へどうぞ。

Web Design © DIGIHOUND LLC. NM USA/ Kobe, Japan 2004