▲ 神戸まつりのだんじり
東灘のシーズン締めくくりと、大きな見出しが紙面に。東明八幡神社での宮入りで練り回す雄姿が報じられたのは、御影のだんじり。見出しの通り、4台のだんじりが、御影だんじりパレードと神戸まつり、さらに地元のだんじり祭りと、今年3回のだんじり行事を無事締めくくった。
▲ 高嶋会長と
その高嶋節を聞きながらの打ち上げの中、高嶋良平会長と東明だんじりを45年にわたって支えてこられた、保存会の東 保人さんが、「東明地区のだんじり小屋は、神戸一。この小屋があるので、いつでも鐘や太鼓の練習ができるし、近隣から苦情など29年間一度もない」と、私にお話し下さった。
▲ 感慨深いだんじり小屋
当時は大黒正宗などの酒造業者が集まっていて、社宅や民家があったのだが、自治会が分断される事になってしまった。強引に工事を進めようとする神戸市と、二人で対峙した。結果、川崎さんの人柄と私のつっ込みで、インターで使用する残地を、地元のためにだんじり小屋用として無償貸与する条件が成立した。これは、神戸市が返却要求をした時には応じるという条件付きで、その為に一年毎の契約となった。
それから、かれこれ30年。使用するだんじりの人々も、御近所と上手に付き合って下さっているので、神戸市への苦情もなく、神戸市も文句など言いようがない。震災の後、神戸市があらゆる土地を売却したが、この地に目が行かなかったのには、地元の努力も大きいのである。