「関西から発信! インドの魅力を知ろう! 印日交流イベント」をテーマに、仲さんというインド領事から信頼されているプロデューサーが神戸をお薦めくださって始まったこのメーラー(祭)。毎年、来場者が増え続けて、当初からお手伝いしてきた平野昌司議員も大喜び。今年も奥様や息子さん、お孫さんを連れてご一家で参加されたところを見ると、ご家族の年中行事にされているようだ。私も、議長時代の第2回からお手伝いするようになり、インド関係者と仲良くなるにつれ、かつて、大丸の近所にインド村があったなど、インド人と神戸との関係が思っていた以上に深いと分かってきた。
そんなメーラー(祭)の日程が、ビエンナーレ展(2年に1回催される展覧会)と重なってしまった。市のビエンナーレ側は、もともと自分たちの使っていたメリケンパーク広場であると主張。私は議長時代にそれを予想できたので、平野昌司議員と相談して、インド側から陳情書を提出しておくようにした。私と平野議員は、たった3日間で20万人を超すイベントを大阪に取られてはならないと危惧していた。が、ビエンナーレ側ではそんな意識は薄く、市営モンロー主義的になってしまいがちであった。
平野議員は、会場となるメリケンパークの共同使用に加え、ビエンナーレでもメーラーと重なるところの無料開放を提案し、紆余曲折を経てこれで落ち着いた。結果、今年も22万人の来場者がカウントされるほどの、大成功。
言う迄もなく、陰で支えた仲さんのご苦労は大変だったようだ。ビエンナーレ側にもいろいろ苦労はあっただろうが、メーラーが来場者数増に貢献したのは間違いない。
▲ 左:井戸敏三兵庫県知事
中央:インド総領事館B.バッタミシュラ副領事
右:安井
好天に恵まれた佳き日に、心中秘かに「1年前の陳情書が効いたな」と、ニヤリとしつつ、インドビールでいただいたナンは、実に美味しかった。
▲ 左:矢田立郎神戸市長 中央:安井 右:インド総領事館アシーム・マハジャン総領事
*メーラー : ヒンディー語で「祭」の意味 読んでいた箇所に戻る↑
*ビエンナーレ : もともと、イタリア語で2年周期の意味。英語ではバイエニアル(Biennial)。美術展覧会の意味となったのはイタリアのヴェネツィア・ビエンナーレで、世界中から美術作家を招待して開催される展覧会として100年以上の歴史がある。 読んでいた箇所に戻る↑
*市営モンロー主義 : 一定地域の交通などの各種社会サービスについて、民間資本の参入を認めない市や国などの思想・態度の俗称。 読んでいた箇所に戻る↑
Yasui が 10:42:08に分類 神戸の文化・スポーツ で書きました。