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2020年 08月 04日 火曜日

選挙で敵対してきた議員同志は、長く付き合うなど本当は難しいのだが、出来れば素晴らしい。それを… 学んだのは、賀寿子さんの手編みのサマーセーターからだ。

昭和34年4月から54年4月まで自民党東灘区選出市議でおられた、大先輩の植田喜年氏のお嬢さん、賀寿子さんが、足立ボランティアにサマーセーターを編んだのでプレゼントしたいとお電話を頂き、事務所持って来て下さった。

植田先生とは市議初当選からのニ期、共に働いたが、良い政治家だった。色々な事をよく教えて下さり、引退後も御指導を賜り、御家族の方々にも親しくして頂いた。

住吉川沿いの白鶴美術館に隣接した立派なお屋敷に猫とお暮らしの賀寿子さんも優しい方で、私の事務所ではお姉さんとお呼びしている。大変な猫好きでおられ、見捨てられたような猫を大切にされている。一年前には、障害で寝たきりになった猫を死ぬまでお世話された。

足立とは仲良く、安井より足立。前にもサマーセーターを作って下さっていて、「涼しいし、手作り感があって素敵」と喜んでいる。

大変若く見える賀寿子さんだが、実は80歳になられる。今でも車を運転して移動されており、当時生意気だった、選挙戦を戦いもした私を、我慢強くご指導下さった。それは、「育む」という教育者の使命に違わなかった。

植田先生の御縁でこうして親しくして頂けるのは、植田先生が元校長で、教育者としての素質を持たれていたからかもしれない。そう考えて振り返ると、元校長で議員になられた、兵庫区選出の清水重夫、小西徹男、長嶋登の元職の方々ともご一緒に働いたが、いずれの方も優しく、さすが元校長、教育者としての血が流れていると感じた。

根っからの教育者の魂が、自ずとそういう、人を育もうとする人格につながるんだなぁと、つくづくそう思うのだった。