通行が激しいため、事故防止のためにカーブミラーを付けて欲しいとの地域の要望について、東部建設事務所はNOの返答だったと書いた。さらには、地域の人々が自腹を切ってカーブミラーを付けるのにも、NOであった。
こんな表示があるのに、台帳にもないという
そこで、本庁の神戸市建設局道路部工務課に聞くと、かなりの違いが出てきた。
まず、神戸市始まって以来の原則であったこと。その理由は、私道の人々が利益を受けるのだからと、受益者負担の原則からだった。従って、財政の問題ではないとの説明を、初めて受けた。
その上で、今回のような道路位置指定を受けるような箇所や、私道と言えども多くの交通があり人々が通行するケースにおいても又そうでなくとも、カーブミラー設置費の2/3を市が補助する制度が昭和57年にでき、その制度を受けると、電柱に付けるのも神戸市が手伝って下さるとの説明を、これまた初めて受けた。東部建設事務所では一切そのような説明は無く、逆に付けてはならないとの事であった。
次に、原則が出来た時期が大きく違っていた。これは議員の立場からすると、原則の見直しを要求する意見の内容が変わってくる。
そこで、私はこの件を解決するため、陳情者に2/3の補助制度がある事が分かったと告げると「なぁんだ…もっと早く言って下されば、私たちはそれに乗ったのに。なぜ今まで隠したのですか?」と聞かれ、私も「なぜでしょうか…」と答えざるを得なかった。とりあえず、その制度に乗って身の安全を早く図りたいとの地域の回答で、ホッとした。
しかし、この件では、東部建設事務所の…不親切なのだか、プロとしての知識の無さか、あるいは恣意的にああ答えたのか、の疑問が残る。一度、何らかの方法で解明しないと、東灘区に住む人々に申し訳がない。所長の山地さんは良い方で、市長の方針を一生懸命理解して頑張っておられるだけに、私は手を合わせながら批判せざるを得ない。
例えば、カーブミラーでは昭和57(1982)年までは市が付けていたが、昭和57年から地域住民に負担を求めた事になるわけで、その見直しをやって欲しい。道路の状況、車の増加に高齢化、バス路線の新設に伴うバス停の出現等、様子が全く変わってきているからだ。
事はカーブミラーに留まらず、前回のブログで提案したように、昔からある様々な原則を見直す時期が来ているのではないか。行政の時局に合わなくなった原則は、変える。私が大好きな映画の、とある一本の中に、気の利いた一言がある。